内部監査(4.5.5項):OHSAS18001の窓

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2009年01月11日

内部監査(4.5.5項)

OHSAS18001:2007規格の4.5項:『監視』の

内部監査(4.5.5項)」は、以下のような内容となっています。基本的には、1999年版とそんなに変わっていません。

組織は、OH&Sマネジメントシステムの内部監査が予め定められた間隔で以下のように実施されることを確実にすること。

 a) OH&Sマネジメントシステムが以下の通り実施されているかを判断する;
  
  1) OHSAS規格の要求事項を含めて、OH&Sマネジメントの定められた計画に合致しているか;かつ

  2) 適切に実施され、維持されているか;かつ

  3) 組織の方針と目標に対応して有効であるか;

 b) 監査の結果の情報を経営層に提供する。

予め定められた間隔との表現は、ISO 9001:2000(2008)規格の8.2.2項やISO 14001:2004規格の4.5.5項と同様のもの。

年間の計画のようなもので計画するとか、内部監査を実施した際に、次回の内部監査は、このように行うと決めても良い。

ところでISO 9000:2005規格(JIS Q 9000:2006)による「監査」とは、以下の定義。 なおISO9000は、ISO9000 ファミリー規格を対象とした基本と用語を規定している規格ですが、OHSAS18001:2007においても「監査」は3.2項の定義として取り上げられており、QMSとEMSの監査のためのガイドライン規格であるISO 19011の定義とも一致していますので、参照しておくことが意味があります。

監査基準が満たされている程度を判定するために、監査証拠を収集し、それを客観的に評価するための体系的で、独立し、文書化されたプロセス。』

内部監査で重要なポイントは、目的範囲基準の3要素。 基準と監査証拠と対比して監査基準が満たされているか否かを判定する。

判定は、本来、適合と不適合のどちらかしかないが、監査員による予防処置的意見としての観察等の判断基準を加えても良い。その場合には、客観的な判断の基準を予め決めておくことが必要。

また監査基準は、ISO 9000:2005規格によれば、以下の定義。

『一連の方針、手順又は、要求事項。』

同様に監査範囲は、ISO 9000:2005規格によれば、以下の定義。

監査の及ぶ領域及び境界。』
(すなわち、○年□月△日~、○年×月▽日までの期間を対象とした被監査部門)

a)とb)がOH&S内部監査目的になる。

すなわち、a)の通り、組織のOHSMSが1)~3)の用件を満たしているかを判断することが内部監査の第一の目的。

1)の「OHSAS18001:2007規格の要求事項に適合しているか」、及び「組織がOH&Sマニュアル等の文書に規定しているOH&Sマネジメントの要求事項に適合しているか」という適合性を判断すること。(「OHSAS18001:2007規格の要求事項」と「OH&Sマニュアル等で規定している文書」は、適合性の確認のための基準となる。)

そして、2)の「上記の計画が有効に実施されているか」という有効性を判断すること。(この場合の基準は、OH&Sマニュアル等で規定していること)

さらに、3)の組織のOH&S方針とOH&S目標に対して整合し有効なものかを判断すること。(この場合には、OH&S方針とOH&S目標基準

第二の内部監査の目的は、「b) 監査の結果の情報を経営層に提供する。」ことになります。


 監査プログラムは、組織の活動に関わるリスクアセスメントの結果並びに以前の監査の結果に基づき、組織により計画され、実行され、維持されること。

また監査プログラムは、ISO 9000:2005規格によれば、以下の定義。

『特定の目的に向けた、決められた期間内で実行するように計画された一連の監査。』

これは、一回の監査ではなく、特定の目的のために決められた期間内に計画された一連の監査ということで、例えば、監査の複数の内部監査を含めた年間計画の計画の立案において、リスクアセスメントの結果とこれまでに行われた監査の結果(英文は、resultsと複数)を考慮して監査プログラムを策定し、実行、維持することが要求されています。1999年版では、前回監査の結果となっていましたが、2007年版では、監査プログラムにおいて、前回に限らずこれまでに実施された内部監査の結果を考慮することが要求されています。

内部監査のイメージを示すgif画像

 以下について対応した監査手順が確立され、実施され、維持されること。

 a) 監査を計画し、実行し、結果について報告し、さらに関連する記録を維持するための責任力量、及び要求事項;

 b) 監査の基準、範囲、頻度、及び方法についての決定。

上記のa)、b)を織り込んだ監査手順の確立・実施・維持が要求されています。

手順の文書化が明記されているわけではありませんが、「監査」の定義と照合すると「文書化されたプロセス」ということですので文書によりそのことを規定しておくことが必要と判断されます。

また参考までに監査計画については、ISO 9000:2005規格によれば、以下の定義。

監査のための活動及び手配事項を示すもの。』

また力量について、ISO 9000:2005規格によれば、以下の定義。

『実証された個人的特質,並びに知識及び技能を適用するための実証された能力。』

内部監査員の力量監査手順のなかで規定しておくことが必要です。

 監査員の選定と監査の実施について監査プロセスの客観性と公平性を確実にすること。

この要求は、ISO 9001の8.2.2項の要求と同様になります。

内部監査員のメモのjpg画像

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投稿者 corydoras on 2009年01月11日 21:37

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