資源、役割、責任、義務と権限(4.4.1項)
OHSAS18001:2007規格の4.4項:『 実施及び運用』の
「 資源、役割、責任、義務と権限(4.4.1項)」は、以下のような概要です。
この要求項は、OHSAS 18001:1999規格から大きく変更されてはいませんが、少し変わっています。
先ず要求項のタイトルにaccountabilityが追加されています。
accountabilityは、会社の取締役の株主に対する説明責任といった言葉ですが、この用語が追加されています。
ここでは、義務として取り上げています。
これは、規格の要点のみを取り出して記述していますので、詳細の規格の内容は、規格書でご確認下さい。
トップマネジメントは、OH&SとOH&Sマネジメントシステムにおいて最終的な責任をとること。
トップマネジメントは、そのコミットメントとして以下を示すこと。
a) OH&Sマネジメントシステムを構築し、実行し、維持し、改善するのに必要な資源を確実に利用できるようにする。
注記1:資源には、人的資源と特別なスキル、組織のインフラストラクチャー、技術と財務的な資源を含む。
b) 有効なOH&Sマネジメントを促進するために役割を明確にし、責任と義務を割りあて、権限を委任する。役割、責任、義務、権限は、文書化し、伝達される。
ISO14001:2004規格の4.4.1項とよく似た要求内容になっています。
トップマネジメントがOH&SとOH&Sマネジメントシステムの最終的な責任者ということです。
またそのコミットメントとして、
①OH&Sマネジメントシステムの構築・実施・維持・改善に必要な(人的資源と特別なスキル、組織のインフラストラクチャー、技術と財務的な資源などの)資源を確実に投入できる。
②OH&Sマネジメントシステムに関わる役割の明確化、責任と義務を配分し、現状を委任すること。また特に役割、責任、義務、権限の文書化が要求されています。ここでの文書化は、必ずしも文書で書き連ねてなくとも組織図や職務分掌権限をマトリックス表にまとめた内容でも十分です。トップマネジメント(最高経営層)、労働安全衛生担当責任者、ラインの管理者、内部監査員、要員、その他などについてその組織に相応しい形式で規定しておくことが必要です。
組織は、トップマネジメントのメンバーを、他の責任とは別に、以下の役割と責任を持つ、OH&Sに対する労働安全衛生担当責任者として任命すること。a) このOHSAS規格に合致して、OH&Sマネジメントシステムが確立され、実行され、維持されることを確実にする。
b) OH&Sマネジメントシステムのパフォーマンスについての報告が、レビューのためトップマネジメントに届けられ、OH&Sマネジメントシステムの改善の基礎として活用されることを確実にする。
注記2:トップマネジメントの労働安全衛生担当責任者(すなわち、大きな組織では、取締役会メンバー)は、責任を持ち続けるなら、その役割の一部を下位の管理責任者に委任してもよい。
労働安全衛生担当責任者(QM、EM)の管理責任者に相当しますが、労働安全衛生担当責任者を最高経営層クラスから任命すること。
また労働安全衛生担当責任者について、組織の職務とは独立して、a) 、b)の役割と責任を果たすことが要求されています。この要求部分は、OHSAS 18001:1999での内容と同様です。
誰がトップマネジメントの労働安全衛生担当責任者かは、組織の管理下にあって働く全ての人々に知らせておくこと。
これは、責任、権限などの周知の要求です。とくに労働安全衛生担当責任者が誰かを組織の管理下にあって働く全ての人々に効果的に周知しておくことが要求されています。また経営に関わる責任者は、、OH&Sパフォーマンスの継続的改善についてそのコミットメントを示すことが求められています。OHSAS 18001:1999の4.4.1項ではOH&Sパフォーマンスの継続的改善への関与を示すことが要求されていましたが、コミットメントを示すとのことで更に踏み込んだ要求となっています。
組織は、職場の人々が組織に適用されるOH&S要求事項への同意も含めて、管理しているOH&Sの側面について責任を持つことを確実にすること。
この要求は、OHSAS 18001:2007で追加されている新たな要求内容になります。
職場の人々が管理しているOH&Sの側面に責任を持つことを要求しています。
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